市民活動助成金

昨日は三条市の市民活動助成金成果発表会および交流会が開催された。
年間予算1000万円、事業費50%補助ということで市内に活動する市民団体が助成を受け、その成果を発表する。
私の所属する福祉住環境コーディネーターネットワークもその助成金を使い、「福祉住環境整備実践集」を出版した。
市の説明ではこの金を起爆剤とし、その後は各団体が自力で事業経営をして欲しいとのこと。
参加した印象としては難しい。
むしろ助成金が出るのならやってみようかという活動だらけだった。
3年間連続して助成を受けることが出来るというが、4年目に助成が打ち切られたときにそれがビジネスプランとして成立している団体はいったいどれくらいあるものか?
ボランティアがなんら対価を得ない滅私奉公的な捕らえ方をされているようではいつまでもこんな状況が続くだろう。
私がネットワークを起こし会長職をやっていたときは自分の為になるようならネットワーク活動をしたら良いと説いていた。
現実に、ネットワークで福祉住環境整備の活動を始めてから、私の臨床的データは飛躍的に増え、それを実際の設計で生かすことが出来たし、おかげで県からも表彰されたり、講師の話が舞い込んだ。ネットワークの活動をしていなかったら、今頃どんな事務所で居たことかと恐ろしく思えるほどだ。
だからこうした活動に助成を貰うことなど考えもしなかったし、自分の時間もかなりの比率でネットワーク活動に振り分けた。
しかし、会長職を退き、ある程度距離を置いたところから現ネットワークを眺めると、残念ながら悪い意味でのボランティア活動団体としか見えない。
役員は義務感でやっているようだし、負担が大きいからなかなか進まない。
今回の冊子印刷だって、自分の活動に利用したらよいではないかというつもりで提案したが、なかなかうまく進まない。
結局のところそうした利用方法を理解できる少数の人間だけで製作を行い、利用するのだろう。
まあ、それでも良いのかもしれないが、もう少し執行部はこうした活動の意味を会員に伝える必要があるのではないだろうか?
助成金申請だって、昨日のような発表会があるから事業としてきちんと完結するだろうという思いと、市役所にたいしてのわれわれの活動のアピールになるというところを目指したのであって、別に助成金目当ての事業ではない。
来年は現在進めている「笑害トイレ(使えないトイレ)」の発表に使えばよいと思うが、皆はどう考えているだろう。
 
助成金制度そのものは悪くは無いが、市役所が金が無いから市民のボランティアを作ろうというのもネジの回し方が反対だ。
本来すべき市役所の仕事をより少ない税金で行う。
そうしたコストパフォーマンスを高める活動を最初に行い、市への入居者を増やすべきだ。
ボランティアはその言葉の通り勝手に湧き出てくるもので、市の管理化に置かれるものでは無いし、むしろ市への意見団体としてあるべきだ。
昨日の会に参加させてもらい、「○○ごっこ」的な活動が気になった。
カテゴリー: つぶやき パーマリンク

コメントを残す