1cmの段差

火曜、水曜と上越市におきまして「福祉用具・住宅改修研修会」を開催してきました。
参加された皆様には大変お疲れ様でした。
1日目は基礎講義としての座学、2日目はグループに分かれての事例検討を行いました。
住宅改修はやはり建築以外の人にとっては馴染みが薄くいようですが、押さえるべきポイントが判ればそれほどとっつきにくい世界ではなく、むしろクリエイティブで楽しい世界です。
実際、参加されたケアマネさんからは、住宅改修をやってみたくなったという声もあがり、主催者側としては嬉しい限りです。
 
ところでやはりたった2日の講習ではきちんとした理解は難しいようです。
2日目に想定した利用者は病院では4点杖を使って歩行自立という説明がなされると、それなら家でも歩行は可能と短絡的に結び付けてしまう。
一般的に多点杖は安定度が高いので、病院でのリハビリで用いられることが多いのですが、それは病院という安全な環境がベースにあります。
一般住宅のようにあちらこちらに段差があるようなところでは、多点杖を安定させて利用することは困難な場合の方が多く、むしろ不安定で2次災害を誘発するリスクが大きいでしょう。
なのに受講者の出した提案書には4点杖で歩行可能なのだから、和室と廊下の3センチ程度の段差はクリアできるとするとか、すりつけ板による段差の解消を行うといったものが多かったです。
段差を跨いだり、スロープ上に4点杖は使えません。
そこを指摘すると、「ここは1センチだから大丈夫です」という答え。
3センチより1cmの方がむしろ危険です。
これも1日目に意識下の段差と無意識の段差があり、無意識の段差こそが危険とお話したばかりなのですがねぇ。
 
聞いて納得しても、それを実際に活用するのにはまだまだ勉強と経験が必要なようです。
今年の研修会から2日目のグループ分けの際、かならず県に登録されている専門相談員を一人加えています。
ところがそれでも上記のような報告がなされるとは、専門相談員はなぜそういう意見を補正してやれなかったのか、専門相談員そのもののスキルにもまだまだ問題がありそうです。
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